旬を逃した”美山ロード2007”レポ

見事に旬を逃し、記憶も薄らいできたので忘れる前に書くべし。


「2007美山ロード」レポート
"美山ロード"…京都府南丹市美山町の公道を使って行われるレース。
心身:以前のように上位を目指すとかそういった目標を失ったドン底の状態。
浮き沈みの激しさも重なって、何のために自転車乗ってるんだ?と自問自答に病んでいた。
美山に行けばアニキ達にまた会えるんじゃないかと思ってエントリーしたのも事実。
とにかく休みを取って2周の部にエントリー。エントリーせんとなにも始まらんし。


前日(26日)夕方18:05自宅出発。
ふと気づけば、晩飯も喰っとらん、風呂にも入っとらん。
帰りに銭湯に寄るつもりだったが急遽変更する。
19:23:滝野温泉ぽかぽ着。風呂の中に屋形船(サウナ)が浮いとった。
晩飯をここで食べればいいものを、なぜか牛丼に執着していて175号滝野社店に向け20:00銭湯発。
しかし途中でまだ先でお店あるじゃろと思って進路を進めた。
誤算・誤算。完全に誤算。
R372、田舎道。店が無い。それでも篠山行けばあるじゃろ…。
腹が減った。結構ハンガーノック気味。車でハンガーノック?笑えるぜ。
21:00過ぎ、ルートをちょっと外れて篠山市内を徘徊。ないなぁ店が。
何とかコンビ二(ミニストップ)を見つけて弁当購入。かぶりついた。
21:56 R372⇒54号線へ。
22:58 美山支所に到着。周辺駐車場はガラガラ。2、3台止まっているだけ。
23:00 早速試走(車)1周回。軽く把握。
23:20 試走終了。リポビタン飲んで就寝(車中泊)


04:24 夜が明け始める。起きて再び試走(車)1周回。で寝る。
05:57 起床
06:50 試走&アップ開始(2周回:Av22、25kmペース)
07:47 試走終了。受付。
08:00 目の前にグラデパ号出現(同行しお世話になりました)


朝はコンビ二おにぎりを2個、バームのゼリーを2個(レモン味がさっぱりうまい)
ボトルには飲みかけのダカラビタミンを半分ほど。
2ボトル仕様だが片方は車の鍵を入れているだけ(普段はスペアチューブとか入れてます)


試走、受付を終えた後、偽ワンピース風決戦仕様に着替え準備OK。
おい、ユニクロかよ。と言われそうだがこれがいい。パンツは黄色いミヤタ。
場所を受付に移し出走サインを済ませる。既に待機場所はすごい人。いっぱい。
列に並ばず支所の裏に回ってず〜と自転車漕いでました。リラックスしすぎなくらい。
少しは緊張感を味わうべきと思ってスタート5分前に隊列に並びました。ケッチョです。
前レースが終わり待機場所から本コースへ移動。後ろを見たらパラパラ、10人もいなかった。
いよいよ出番。どん底からいくか。気分は「オレ、参上」って感じ。なぜか強気。


スタート1分前の声がして一発太腿叩いた(儀式)
そしてスタート!
といっても最後尾、動かないです。8秒後にスタートラインを通過した。
スタートしてすぐ遅れちゃならんと皆必死で漕ぎ出す。後方ならではのお約束。
1kmほど走ってから前方がまっすぐ見えた。
すげぇ〜。これって茄子アンダルシアでみたゾロゾロゾロって感じの大集団じゃ〜。
ごっつかった。この醍醐味を味わえただけでも美山に出向いた甲斐があったと内心喜ぶ。
喜びもつかの間、道が狭くなるあたりでさっそく声が飛び交いスピードの緩急が激しくなる。
これも後方のさだめ。マンセルならこぶし振りまくりだが(笑)、
ここは怒らずとにかく前をよ〜く見て走る。漕いで緩めての繰り返しが続く。
後方はインターバル選手権よ。


ちょっとずつではあるが駒を前に進めながらの走行が続く。
1回目の九鬼ヶ坂に突入。前に詰まるが右、右、右、右と右固定で駆け上がる。
1回目なので幾分抑えたつもりもおもしろいように抜いていけた。
ピークを越え下りへ。さすがにレースともなると怖いよ〜とか言ってられず。
でもWヘアピンはインベタ、へたくそ走り炸裂。コーナー抜けたら前がおらんかった…。
最高速をマークするストレート。ここで流し回しにして脚チェック。どうも脚が攣る気配を感じない。


左、左と折れてホームに帰ってきました。
下り坂で抜かされた選手をコノヤロ、コノヤロ(笑)ともぐらたたき状態で抜き続け、
ようやく前方の視界が広がると集団から離されてました。千切れてる?
で、もぐらたたき状態でもはや止まらなくなった爆走モードを継続。
完全に一人突っ走り状態へ。へなちょこアタックか?


案の定ヘアピンまでに後ろの集団に飲み込まれ、お疲れ〜といった感じの視線を頂く。
待てい!妄想レーサーをなめんなよ。とここは奮起するべし。
ヘアピン、S字、その先の左直角コーナーそれぞれの加速でセコセコ順位を上げつつ前へ。
2周回目の2/3辺りのやや登り地点、大き目の左カーブで先導バイクが見えた。
どうやら先頭大集団に戻れたようだ。相当ドタバタしたはずなのにまだいける気がした。


さあ勝負所の最終九鬼ヶ坂へ。
大集団で登坂開始。右も左も前も後ろも人だらけ〜。
途中で落車発生したみたい。ガクッとスピード落ちる。止まりかけ。
かろうじて停滞区域を避けると人が溝に落ちて更にハマッている途中でした。恐怖。
怖くなってか失速分を取り返そうとしてか無我夢中で加速。
1つコーナー先、前方にグラデパジャージを発見。追いつけ〜と、無我夢中で追いかけた。
ペースは回りの流れと明らかに違った。ズバッ、ズバッと追い抜く今日は切れ味鋭い。
ピーク手前でグラデパ選手に追いついた。後にウツミ氏と知る。
抜き際「グラデパ頑張れっ!」ヘロヘロなのにもう一回、「頑張れ!頑張れ!」
と大声で吠えて自分にも渇を入れる。誰やこいつと思われたに違いない。


馬鹿みたいに大声で吠えたし、坂の登れ具合から最高潮!全身全霊アタック〜。とにかく全開!
Wヘアピンではアウト側草むらに人影が…。コースアウトして前転吹っ飛び。地獄絵図。
登りでばらけたのかな?前がチラホラ。先頭は???
残すコーナー左2個。
1つ目曲がって残り1km。ロ〜ングスプリント。抜けるが前詰まって一瞬一瞬進路を選択。
最後の左コーナー曲がってスーパースプリントモード着火(どんだけ着火しとるん?)
おもろいくらいに抜く一方。しかしポジションが悪いんだろう詰まって流し。
最後は流れに乗ってゴール通過となった。順位なんてまったくわからない。
先頭はどこら辺だったんだろうねと人事な感じだった。


それでもゴールラインを通過直後、なんともいえない感情が込み上げてきて目頭が熱くなった。
しばらくこらえていたが、数十秒後、本コースから外れたところでおもいっきり泣いた。
自分自身の問題でありここに書くことはないけれど、美山に出向き、
言葉に出来ないような大きなものを感じた。山奥深き美山で男泣きできてよかったぜ。
まだ"妄想レーサー"やっていけるぜ!
よかった。美山に行ってよかった。走ってよかった。
また新たな気持ちで走れそうだ。


結果:27/148 3.60遅れ


オールスポーツから
http://www.geocities.jp/sarara671/newpage51.htm

C3ゴール動画(グラデパ動画拝借)
http://sns.freeml.com/ep.umzx/grid/Movie/node/MovieEntryFront/user_id/121690/movie_id/1080

リザルト(京都車連)
http://www.kyoto-cf.com/